動画とか雑誌とか企業のホームページとか個人のコメントとかで、万年筆はこう使うべきというルールがたくさんたくさんあるけど、あまりにもたくさんあるから、絶対の正解って実はそんなになくて、自由で良いんだろうなあと思い始めている。
自分と違う使い方を見るたび「私はこれでいいのか…」と悩むことに疲れてきたので、マイルールを決めた。
使い方
金ペンには純正インクしか入れない
メーカーが純正インクの使用を推奨している一方、多くの万年筆ユーザーがいろんなメーカーのインクを入れて使ってるところを見かける。
私個人としては、自由に遊ぶのはぜんぜん良いと思っていて、なんならむしろうらやましい。ボディの色にあったインク選ぶの楽しい。
ただ、私は巡り合わせが悪かったらしく、インクと万年筆の相性が悪く吸入したインクがぜんぶぼたぼた落ちてくる、みたいな事件に多く出くわしてしまった。すごく多かった。本当に悲惨。
万年筆そのものが好きで使いたいというよりは、創作を楽しくしたいほうが強くて、トラブルはできるだけ避けたい。インクがぼたぼた落ちてきて今日は書けませんでした、書いたアイデアは台無しになりました、というわけにはいかない。
心地よく書くことを最優先にしたいので、おとなしく、純正だけ使うことにしている。で、金ペンはパイロット、セーラー、ペリカンしか持っていなくてそれ以上増やす気があまりないので、購入するインクもその三社のみに絞ろうとしている。嘘。エルバンほしい。
パイロット、セーラー、ペリカン以外のインクを使いたいときは、スチールのペンに入れるかガラスペンを使うことにしているから、買ってもいいのだけど、金ペンに入れるのがいちばんよく使うから我慢している。あと、スチールのペンでもnot純正だとトラブルが起きることは覚悟しないといけない。TUZUにプラチナのインクを入れて大惨事になった。
使うと決めたインクを使い切るまで使う
インク瓶がカラになるまで同じインクを使う。インクを使い切るためでもあるし、あまり頻繁にインクを変えないためでもある。正直、どんなにがんばって洗浄してもそんなにきれいにならない。バラバラに分解できるというツイスビーならきれいになるんだろうか。
違う色を使いたかったら、おとなしく違うペンに入れる。
インクを変えるときに洗浄する
洗浄のペースについて、何ヶ月に一回とかは決めてない。決めてもたぶん覚えない。インクを変えるときや、インクを使い切ってしばらくその万年筆を使わないときに洗うことにしている。インクは使い切るまで集中して使うので、30mlくらいまでの瓶は数ヶ月以内で使い切っており、万年筆の洗浄も数ヶ月に一度くらいになってる。
なお、顔料インクは使ってない。顔料インクを使うならもっと意識して洗ったほうが良さそう。私の場合、顔料で残したいような保存性の高いことは書いてないので、メンテの手間考えると染料だけにしたほうが無難だろうなと思ってる。めんどくさがりの自分とのつきあいにはそれなりに慣れている。
金ペンは紙を選ぶ
どんな紙に書いてもいいのかもしれないけど、うっかりめちゃくちゃ安い紙に書いてペン先に繊維が絡まりまくったことがあるので、「万年筆いいよ」って言ってくれてる紙だけ使うことにしている。
- MDペーパー(MDノート、十年日記、トラベラーズノート系)
- 365デイズノート
- ロウビキノート
- 空想採集帳
- トモエリバー
- ゆうさり
- ノーブルノート
- イロフル
こうして書いてみると、いろんな紙使ってるなあ。
スチールのペンは自由に、やっすい紙にもがりがり書いてる。壊れたことはない。
金ペンのコンバーターは頻繁にひっこぬかない
万年筆はコンバーターをさしたところから劣化しがちと聞いて、カートリッジさすの苦手人間だった私はすんなり従い、極力インクは吸入で補充している。インクの残りが少ないときはペン先につけて書くこともある。金ペンは構造上つけペンでもしっかりインクを吸ってくれるものが多く、不自由なく書ける。
このルールもスチールペンについてはガバガバで、コンバーターを抜いてシリンジでインク補充している。気のせいかもしれないけど、スチールペンは吸入でインクが入りづらい。壊れたら壊れたでそのときに考える。壊したことはない。
ちなみに、今はカートリッジインクをほとんど使わない。もともと、カートリッジをエイっとさすのが苦手だったから。どれくらい力を入れたらいいのかわからなくて、万年筆壊しそうでいつも怖い。怖くない? 最初のうちはカートリッジインクを買ったこともあったし、何より万年筆についてくる黒インクがたくさんあったけど、この前すべて使い切った。スチールのペンにしか使ってなくて、インク切れのたびに金ペンからカートリッジをひっこぬいてはさしたことはない。
ただ、コンバーター抜かないほうがいい説は、カートリッジ全否定じゃないか?とは思う。カートリッジのほうが100倍強い力がかかってそうじゃない? どうなんだろう。
またの名を、「ラクニツカウ・ルール」
万年筆に関するマイルールをたくさん書いてきたけど、所詮はメンテナンスを楽にするための決め事にすぎない。この万年筆、インクいつ入れたんだっけ、何入れたんだっけって考えるのめんどくさい。「めんどくさい」を楽しむのが趣味なんだろうけど、どこまでを趣味として楽しめるかは人それぞれなので、自分で楽しめる範囲でルールを決めて勝手に楽しむのが楽しい、と、思う。
